このサイトは、「DJってなんだろう?」「DJを始めてみたいけど何を買ったらいいの?」という人たちに贈る、超初心者向けDJ入門サイトです。
あえて難しいことは端折って書いておりますので、既に機材が揃っている方やステップアップを目指している方には物足りない内容になっているかもしれません。
「DJ」とは、「Disc Jockey」の略です。直訳すると「ディスクを操作する人」になります。ここで言うディスクとはレコードのことで、つまり「選曲する人」ということになります。
例えば友達を呼んだとき、かけるCDを選びますよね?広い意味ではそれも立派なDJというわけです。
では、もう少し的を絞って「クラブDJ」について考えてみましょう。
クラブDJとは、クラブイベントでお客を踊らせるために曲をかけるDJのことです。クラブDJは基本的にターンテーブルを2台とミキサーを1台使って、曲が途切れないように、お客が踊りやすいように選曲していきます。
ターンテーブルとは早い話がレコードプレイヤーです。正確にはレコードプレイヤーのクルクル回っている皿の部分をターンテーブルと呼ぶのですが、DJ文化では(恐らく響きがカッコイイからという理由で)ターンテーブルと呼ばれています。
2つのターンテーブルの間にある箱はミキサーと呼びます。直訳すると「混ぜるもの」です。その名の通り、あの箱は二つの音を混ぜるために使います。どちらの音をどれくらい出すかという操作が出来ます。
基本的にクラブDJはターンテーブルとミキサーを操作します。
彼らはなぜターンテーブルを2台使うのでしょうか。
ターンテーブルを触ったことがない人は一度ターンテーブルということを忘れましょう。CDプレイヤーだと考えてみます。
例えばあるCDの4曲目の後、別のCDの7曲目をかけるとしましょう。プレイヤーが1台しかないと、最初の曲が終わってCDを入れ替える間に必ず無音状態が出来てしまいます。
クラブではこの無音状態はタブーなのです。クラブのお客は基本的に踊るために来ているので、踊っている途中に無音なってしまうとシラケてしまいます。
この無音状態をなくすためにDJは片方のプレイヤーで曲をかけ、その曲が終わらないうちにもう片方のプレイヤーで次の曲をかけ、それを延々と(一晩中!)繰り返すわけです。
ターンテーブルやCDJはあくまで再生装置であって、ミキサーは2つ(もしくはそれ以上)のそれぞれ音をどれだけ出すかという操作をします。例えばAという曲からBという曲に移る際に、Aの音量をバシッと切って同時にBの音量を最大にしたり(カットイン)、AからBに徐々に移っていったり(フェードイン)といろいろなバリエーションを作れます。
ミキサーにはEQ(イコライザー)という機能が付いています。イコライザーとは簡単に言うと、ある音域を増やしたり減らしたりするツマミのことです。例えば低音域であるLOW EQを絞った場合、キック音(ドン、ドン、ドン、ドンという低いドラム音)を絞ることができます。例えばAの曲のLOW EQを絞ったところにBの曲のLOW以外を絞ったものを混ぜると、Bの曲のキックにAの曲が乗ることになります。こうしていろいろなパートの音を混ぜながら違和感なく次の曲へ移行していくのです。
DJは大まかに言うと「選曲」して「繋ぐ(ミックス)」を繰り返しています。それだけにしては忙しそうに見えると思いますし、実際結構忙しいです。
先ほども述べたように、クラブのお客は踊るために来ています。例えばハイテンポな曲で踊っていたのに、急にスローテンポな曲に移ってしまうとお客はズッコケてしまいます。ですからDJは、「ピッチ合わせ」という操作をします。
ターンテーブルを触ったことが無い人にはわかりにくいかもしれませんが、ターンテーブルにはピッチコントローラーという部分(写真で操作している部分)があり、それによりレコードの回転するスピードを変えられます。レコードは早く回すと曲のテンポが速く(ピッチを上げるといいます)なり、遅く回すとテンポが遅く(ピッチを下げるといいます)なります。
これを利用して二つの曲のテンポを揃えて、曲が変わったことを意識させずに繋げてしまうのです。
それを踏まえてDJの流れを詳しく書くと、下記のようになります。
「レコードを選ぶ」→「ピッチ合わせ」→「頭だしをする」→「ミックスする」→最初に戻る
クラブではいまだにアナログレコードが主流となっています。
一つの理由はクラブミュージックの多くはいまだにアナログレコードでのリリースが主流だからです。街ではレコードを売っている所は本当に少なくなり、今ではCD全盛のように見えますが、クラブミュージックに関してはいまだに驚くほどの数のレコードが日々リリースされています。有名どころのUnderworldやChemical BrothersもCDと並行して必ずアナログをリリースします。しかもそれは完全にクラブ仕様のCDとは全く違うミックスだったりするのです。また、アナログリリースの多くはプレス数も少なく、「今買わないと二度と買えない」というのが当たり前の世界です。この点もアナログレコードの独特の「良さ」と言えるでしょう。
しかしいくらアナログに味があるとは言え、CDがかけられないというのはさすがに不便です。例えば自作のトラックや自分のリミックスをかけたいときに、アナログでは不可能です。そこで登場したのがCDJ。早い話がターンテーブルと同じことをCDで実現させたものです。このCDJもだいぶ定着してきており、多くのクラブにCDJが導入されています。
とはいえ、いまだに多くのDJはアナログを使っています。見た目の派手さや操作性においてはやはりアナログの方が有利だからです。